パナマハットとは
南米 エクアドル その西海外で作り出される 伝統的な帽子
パナマハットとは原料となるトキア草の栽培から、製品を1つ1つ手で編んでいく、作り手の想いが詰まったハンドメイド帽子です。その起源は古く、明確な年代は今も分かっていませんが、エクアドルの炎天下の陽ざしを避けるために現地の人びとが、地域特有の植物から作ったことが始まりだと言われています。現在では、パリのファッションショーでも見かけられるほど有名になっています。また、2012年よりユネスコ文化遺産にも登録されています。
パナマハット、パナマ帽、麦藁帽子などと様々な呼び名がありますが、近年ではパナマハットと呼ばれることが定着しています。なおこのパナマハットは、長年の工夫によりその強度、色、重量、その他の多くの特徴が繊細に実現されています。まさに、現地民の知恵が結晶となりパナマ帽子となっているのです。パナマハットは今では地域ごとにその編み方が異なります。もともとパナマハットは形を保つ必要がなかったため「クラッシャブルパナマハット」、即ち折りたためる帽子としてその形が定着していました。近年ではそのシンプルでシックな形を保つために糊や型が使用されています。歴史と近年のスタイルが統合されているのがエクア・アンディーノのパナマハットです。近年ではより鮮やかな色を付けたり、ファッション性のためにバンドをオシャレにしたり、糊をつけ方を付けたりとさらに多くの手順を踏まえ商品化されています。一度の大量生産ではなく、網を担当する小さな街を多く管理し、その後色を付けたり、バンドを付けたりと、パナマハットを完成させていくに当たり多くの小さな町がかかわり、最高のパナマ帽を皆様にお届けしております。
海外では近年人気を誇るパナマハットですが、実際本場エクアドルや近辺の地域では多少形が異なっていたり、ましてや被っている人が全体的に少なくなってきている印象があります。日々赤道直下で生活をするにあたり日をよけるため、地域特有の材料を使い作っていましたが近年の国際化でパナマハット自体が様々な地域で不要となってきたのが現状です。しかし、パナマ帽の伝統は次世代、そしてまた次世代へと確実に伝授されています。パナマハットが長年その品質と形を保っているのはこれが理由です。エクア・アンディーノはそんな地域内で伝授されたパナマ帽の製品をより多くの人にお楽しみいただけるよう現在では夏のカラーハットとして印象を残す帽子を世界中に発信しています。
エクアドルのパナマハットは、被ればその歴史、伝授された伝統、そして地域の文化そのものを感じることができるでしょう。皆さんもぜひパナマハットの奥深さを感じ取ってみてください。